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資金繰りに支障となる原因とは

 社長さんからはよく 「決算書を見ていると売上も上がっているし、利益もあがっているのに何でうちには金がないのか。」こうした質問をよく受けます。税金すら納付できないというような状況にまでなりますと、銀行も追加融資には応じてはくれません。社長は常に資金繰りを注視しながら経営を行わなければいけないのです。
 しかしながら、決算書などに計上される利益というものは期間損益計算といって、事業期間として人為的に区切って計算しなければ利益を算出することはできません。前ページで述べたように、売上が立って利益は出ているものの現金で回収できていない場合などは利益のみが算出され金がないという状況になってしまうのです。
 貸借対照表や損益計算書から生み出される利益とはあくまでも人為的に区切った時点、期間という会計ルールの中においての「見解」という見方をしなければ大きく経営を誤る結果を招きます。
 通常、資金繰りに支障をきたしている原因は会社によって様々ありますが、一般的には下記の5つが原因と考えられます。
 1 税金 2 売上債権(売掛金、受取手形)の増加 3たな卸し資産の増加 4 設備等の投資 5 借金の返済 この5つです。
 例えば、御社の経営でこうした経験はおありではないでしょうか。
 売掛金が毎月右肩上がりで増加し、売上は立って帳面上利益は出てはいるものの、売掛金の回収に時間がかかる。このため当座の資金をつくろうと銀行へ融資を申し込むこととなります。資金が順調に回っているうちは良いのですが、売上が右肩上がりで上昇しますと、仕入先への買掛金もだんだん増えてきたり、外注、地代家賃、人件費という経費も右肩上がりで増えていくことになります。
 そこで、資金が足りなくなってまた銀行へ追加融資を申し込む。現在の名古屋市およびその周辺地域の建設業、製造業でほとんど資金繰りで苦しんでいる状況とは愛知万博などの大きなイベント等によって、売上が上がると同時に借入金も増え、経営の規模も大きくなっていったところに、急激に経済が落ち込んだことに原因がある、と考えます。
 つまり、ものの流れと金の流れにタイム・ラグがあることが理解できていないため、入金状況が悪い上に、銀行への借入金の返済または毎月発生する経費などの負担で、足りない資金をまた銀行からの借入金などして凌いでいる状態だったのです。こうした場合は社長の持っている現預金の範囲もしくは銀行で融資可能とされてるまではいいですが、借金に借金を重ねる状況にまでなっていきますと段々と綱渡り経営に陥りる結果を招きます。 そこへ「トップページ」に記載したように、リーマンショックと公共事業の削減という事態がきました。会社によっては売上がかつての半分以下にまで落ち込んでいるところもあります。
 結局のところ、こうした状況を招いた一番の原因は、経済状況の急激な変化にもありますが、社長ご自身が会社の財政状態、経営成績、お金の流れを見ようとしなかったことが根本的な原因で、決算書を読めるようにするというところから真剣に取組む必要があると思います。

ポイント
 資金繰りに支障をきたしている原因は次の5つの勘定科目である。
1 税金
2 売上債権(売掛金、受取手形) の増加
3 たな卸し資産の増加 
4 設備等の投資
5 借金等の返済 

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