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今後の対策について

 建設業などの業種では、現在のところ、おそらく実質的に債務超過にある会社は相当の数に上ると思います。
 これら債務超過になった代表的な原因は、売上が急激に増えたときに、何も考えず借入金を増やしたことが原因の一つでしょう。
 あるいは、建設機械などのたな卸し資産や固定資産に投資したのだが、その投資効果が少ないことで、現金が物に変わっているような状態もあります。もっとひどい状況になりますと、社長が、会社から借り入れし他事業に投資していたり、場合によっては、社長個人が使い込んでしまったりするなど、本業で出した利益が社長の個人的なものに使われてしまっていたりすることもあります。
 その結果、社長自身が将来の資金繰りも考えず、単純に銀行融資に依存してしまい、負債が資本を食い潰す債務超過に陥っているのです。
 さらに、恐ろしいことに決算書が読むことができないため、現在の自社のおかれている状態や成績がさっぱりわからず、傷口を大きくしている場合もあります。 「何とかしてくれ。」と詰め寄られても、だれにもどうすることもできません。
 これらの対策には毎月の試算表を理解し、会社の現状を正確に認識する事からはじめるしかありません。
 私共は次のように指導させていただきます。
1 毎日必ず帳面を付けましょう。
  入金(現金、普通、当座等)と出金(現金、普通、当座等)を毎日確認しましょう。
2 毎月税理士が持参する試算表を読めるようにしましょう。 
3 現在の決算書と過去の決算書とを比較してどこに違いがあるか考えましょう。
 各勘定科目を過去との比較においてなぜ、増えたのか、なぜ減少したのかその原因を常に 考えましょう。
 上記の3つを社長にうるさいぐらいに申し上げます。そうすれば、自然と毎月必要となる固定費(操業度に関係なく発生する費用)の全額がわかってくるようになります。そのためには毎月いくら売り上げればよいのか、いくら売り上げれば利益は出るのか、その売上金額を単価で割ってどれだけの目標数量にすれば良いのか、今月の入金は大丈夫だろうか、入金が難しければどれぐらいの金額の借り入れが必要なのか、それがダメならどの費用科目に手を付ければ資金が回るようになるのか、どんなに数字がお嫌いな社長でも自然と身体で覚え、考える習慣がついてくるものです。
 毎月の試算表の利益だけをを見比べて、黒字、赤字で一喜一憂するのではなく、なぜ赤だったのか、なぜ黒だったのか、結果ではなくその過程を考えることが一番重要だと思います。その上で税理士、銀行、その他の専門家の意見を聞きながら経営計画を策定し、一つ一つ問題を解決していくしか方法はありません。  
 経営とは頭で考えるのも重要ですが、それ以上に身体で覚える方が大事だと思います。                    

                           経営計画書書式集     
ポイント
1 毎日必ず帳面を付けましょう。
  入金(現金、普通、当座等)と出金(現金、普通、当座等)を毎日確認しましょう。
2 毎月持参する試算表を読めるようにしましょう。 
3 現在の決算書と過去の決算書とを比較してどこに違いがあるか考えましょう。
  各勘定科目を過去との比較においてなぜ、増えたのか、なぜ減少したのかその原因を常に  考えましょう。

                                                 文責 後藤泰斗

参考文献  一倉定の社長学 「経営戦略」 一倉定 日本経営合理化協会
        一倉定の社長学 「経営計画実例集」 一倉定 日本経営合理化協会

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